貧乏人に教育は不要?奨学金を返せない人が急増中
- 成績が悪いと停止する制度ある。制度を考え直していただきたい。
- 3年から4年に上がるのに単位を一つも落としてはいけない。
- 全て必修で全て取ってやっと進級できる。
奨学金が返せず自己破産する例が急増しているようですが、バックグラウンドには学生たちを取り巻く経済状況がありそうです。
奨学金を利用して大学に進学したものの精神疾患を患って就職できず返済が難しくなった例や、アルバイトをして家族への仕送りもあり自己破産をした例など、同じようなケースは多々あります。
それでも、調査結果によると3カ月以上滞納されている額が全体の3.6%と低い数字なのです。これに対しては「無理な取り立てをしているからだ」という指摘もあり、債権回収業者による生活状況を無視した取り立てが問題視されています。また、不当な長期労働などのブラックバイトも問題になっています。
奨学金が返せない
大学の学費などを無利子または低い利子で借りられるという奨学金制度。それが最近、奨学金の返済ができずに、キャッシングして奨学金を返すというケースが激増しています。
ちなみに、一年当たりの訴訟件数は2004年度に58件だったのに対し、2012年度にはなんと6193件にまで増えています。100倍以上の伸び率です。
背景として、景気悪化により奨学金に頼る人が増えたこと、就職難や不安定な雇用により卒業後の経済力が落ちたことが奨学金を返せない人が増えている原因とみられています。
将来お金を稼ぐための教養を身に付けるため大学に通うのに、その奨学金で破産するなんて本末転倒ですが、どうしようもないのでしょうか。
実は独立行政法人「日本学生支援機構」ウェブサイトによれば、経済的に返済が難しい場合の猶予制度が設けられています。猶予制度を利用すれば利子付きの奨学金であれば最大5年、無利子の奨学金なら無制限に待ってもらえます。
返済が難しそうなら早めに申し込みを検討してみましょう。もちろん、必要がなければ借りないのが一番です。本当に必要な分だけを申し込むようにしましょう。